2010年2月8日月曜日

それにしても西山真来はなぜこうなってしまったのか

「西山真来はなぜこうなってしまったのか」全日程終了しました。
ご来場頂いたたくさんのお客様、ご協力頂いた方々、
応援して頂いた皆様、そして一緒に作品を作ったキャスト・スタッフの面々、本当にありがとうございました!

「西山真来」というある個人がこの世界に存在するために必要な唯一のものである、愛について説明し、語り続けた3日間でした。

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愛とはすなはち と劇中で小堂(役名)が言ったが、彼は結局その答えを公言しなかった。

愛とはすなはち、ただ一緒にいること、と私は思う。
3日間お客様の頭上で、ホール全体を俯瞰する位置で観ていて、
2010年2月5日〜2月7日16時からの一時間あまり、
だんだんと日が落ちる中、舞台上で語る人とそれを聞く人たちが共に時間をすごしていたこと、
それが愛するということの芯だと感じた。


伝えるということは、絶望的に困難な作業だった。それはもう思っていた以上に。
でもそれを全力でやっている時にのみ俳優は舞台上にいることができたし、
「西山真来」はそれを全力でやっている時にのみ世界に存在できる。

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最後に一つ、不思議だったこと。

私の過去の恋人、死について、記憶している前世の断片、現在愛する人についてなどを語ったのだが、
「どれがお芝居で、どれがホントの事なのか」とよく聞かれた。
作ったときは、事実とフィクションを意図的に混ぜていたのだけれど
「西山真来」としての過去を選択して信じていくうちに、全てが私の記憶になった。
輪郭があいまいになって、私が拡張していった。

西山真来

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